スタートアップに必要なのはとにかくユーザーを熱狂させるプロダクトを作ること
こちらのサムアルトマン氏のYCombinatorでの講演の翻訳記事『スタートアップのはじめかた: アイデア・プロダクト・チーム・実行 Part I』がとても勉強になったので、特に重要だと思った点をまとめてみました。
思ったのは、とにかくユーザーを熱狂させるプロダクトを作るべきだということ。走りだしてユーザーがつくまではとにかく顧客との対話、プロダクトの改善に集中するべきですね。
改めて肝に銘じようと思いました。
スタートアップを始めるには2つの理由が必要
- 自分しか目の前の問題を解決する能力ある人間がいないから
- スタートアップを始める事だけがその問題を解決する方法だから
成功のために重要なポイント
アイデア
- 次から次に壁に投げつけるべき
- 実行した上でのPivotは歓迎。Pivotすればするほどよい。
- アイデアがうまくいく算段が立つなら、10年をつぎ込んでその先の成長に賭ける価値、参入障壁の作り方について考えぬく価値がある
- 誰もマネできないビジネスを考える
- 複数のアイデアで迷っているなら、失敗するケースがどうしても思い浮かばないものを選ぶべき
- 優れたアイデアは重要な使命を持っているものである
- 社会に貢献できる重要な使命をもったスタートアップであれば、企業の外の人が助けてくれる機会が増える
- 優れたアイデアに共通するのは人々はなかなか賛同してくれないこと。
- アイデアはどんどん人に話すべき。なぜなら本当に優れたアイデアを聞いた時、周りの人は盗もうという発想にならないから
- 最初は小さなマーケットでもいいからほかの人が取り組んでいないアイデアを試すべき。小さくて限られた市場にだけ特化しているべき
- アイデアを練るときは、その市場がどの程度成長するかという要素に時間をかけておくべき(10年以内に巨大になり得る市場をおさえておく必要がある)
- 「巨大だけど成長率がそれほどでもない市場」よりも「小さいけど成長率に期待できる市場」
- 最も優れたアイデアは次の2つのどちらか。「既存の企業とは一つだけ極めて重要な違いを持つアイデア」「全く新しいアイデア」
- 失敗する企業は既存の企業のコピーキャットであるか、取るに足らない違いしかないもの。
プロダクト
- 成功したスタートアップが駆け出しの頃にやっていたことは「プロダクトの改善」「顧客と話し合う」これ以外に時間をかけない
- 資金調達、PR、採用、営業活動の多くの問題は優れたプロダクトさえあれば簡単に解決できる
- ターゲットを絞らずなんとなく需要があるものを作ると間違いなく失敗する
- 作るべきプロダクトは小数の人々が愛してやまないものにすべき
- 営業やマーケティングは本当に二の次の話。最初の段階で自然に市場に受け入れられないようなら、プロダクトに改善の余地がある
- 最初に用意するのは考えられるなかで一番重要な要素だけを持つ小さなプロダクト。完成形はひとまず忘れる
- 毎日フィードバックをくれるユーザーを数人集めておくべき
- フィードバックを得たら社内でプロダクトに反映させるまでの仕組みを作る
- フィードバックから改善までの速度にかかっている
少し長いですが、これからスタートアップを始めようと思っている人には必読だと思います。 (元記事『スタートアップのはじめかた: アイデア・プロダクト・チーム・実行 Part I』)